vaundy 主題歌妄想劇場

vaundyの1stアルバム「strobo」がリリースされた。それを記念して、発売日の昨日、彼の魅力について勝手に語らせてもらった。

 

(それについては、こちらをご覧ください)

 

 

その中で「どの曲も映画やドラマ、アニメ映画の主題歌になってもおかしくないクオリティ」と書いたのだが、1曲ごとに「こんな作品の主題歌だったらいいのに…」という妄想をしたらすごく楽しかったので、それを文字に起こしたいと思う。

 

完全に自己満足だけれど、別にいいじゃん、私のサイトだもん。ではさっそく、アルバムの曲順に。

※YouTubeリンクを貼っているので、まずは曲を聴いてから読むのをオススメします。


 

▶灯火

この曲、すでにFODで配信されているドラマ「東京ラブストーリー」の主題歌になっている。でも、私はそちらは見てないし、これはただの妄想だから、その事実は無視したいと思う。

 

心地良い疾走感、かき鳴らすアコースティックギターの乾いた音色。サビの盛り上がり方。


「感動」「運命」「天の約束」などのキーワード、

「ありもしない滑走路 羽を広げ走る」

「まだ見えない未来を僕ら灯火で照らしていくから」というフレーズ。

 

絶対に、青春映画(orドラマ)が似合うと思う。なんなら、主要キャストは「東京ラブストーリー」の面々でいい。設定が社会人でもいい。


実業団の駅伝チームとか、バスケットボールのチームとか、スポーツが絡んだ、夢を追う系の物語がいいな。

 

ベタだけど、泣けちゃう、苦悩を乗り越えて前に進んでいく人間の生き様を描いた作品。


東京2020にちなんで、パラスポーツをテーマにするのも悪くない。思い切って「東京ラブストーリー」のヒロインの子を主役にし、パラリンピアンの谷真海さんの半生を描いた『ラッキーガール』を実写化するというのもいいんじゃないだろうか。


 

▶東京フラッシュ

舞台は完全に、東京のど真ん中でしょう。主演は三浦春馬。彼にはホスト上がりで、風俗店を経営しているみたいな、ちょっと汚れた役をやってもらおう。

 

グレーゾーンの仕事、生きがいを感じない生活から抜け出したいと思いつつも、怠惰が勝って、自堕落な毎日。ある日、高校時代の同級生(松坂桃李)と再会し、ヤバい仕事を持ち掛けられる。

 

時を同じくして、高校時代の恋人(多部未華子)とも再会。彼女の存在を糧にまともに生きていこうという気持ちが芽生えるのだが、松坂桃李の仕事にも片足を突っ込んでしまっていて…。

 

愛する人のために、自分は変われるのか?を問うような物語。この曲のミュージックビデオにあるような、東京の夜の世界がバンバン出てくるといいな。

 


 

▶怪獣の花唄

この曲は、聴いた瞬間に、新海誠監督の新しいアニメ映画の主題歌だなって思ったから、それでお願いしたい。

 

もしくは、「映画 クレヨンしんちゃん ブリブリ怪獣 VS お尻仮面」とか。(…どんな話だよ)

 

いずれにせよ、著名な監督もしくはアニメの映画作品が似合うと思う。たとえこの曲じゃなくても、vaundyの曲がこういうデカい作品の主題歌になる日が、そう遠くない将来に来ると思う。


 

▶life hack

すごくおしゃれな曲だから、ミニシアターで上映するような、おしゃれな映画の主題歌がいいな。なんなら、挿入歌もろもろ、全部担当して、音楽監督をやってほしい。

 

「愛とかノンフィクション」っていうフレーズがとっても印象的で、これにちなんだものが劇中に出てきてほしい。

 

例えば、小松奈々演じるファッションの専門学生が立ち上げるブランドの名前が「ノンフィクション」とか。同級生の菅田将暉がバイトをしてるBARの名前になってるとか。

 

暗いストーリーではなく、迷いながらも、もがきながらも、若者たちが自分なりに必死に夢を追っているみたいなのがいい。

 

で、とにかく登場人物の洋服とか部屋のインテリアとかが、いちいちおしゃれっていう。


 

▶不可幸力

ダークでかっこいい曲だし、サビ、大サビでどんどん盛り上がっていくし、キャッチーなフレーズがたくさんあるし。

 

「Welcome to the dirty night みんな心の中までイカレちまっている
 Welcome to the dirty night そんな世界にみんなで寄り添い合っている」

 

「なぁ、なんて美しい世界だ 僕ら何度裏切り合っていても
 まぁ、なんとか手を取り合うんだ まるで恋愛映画のラストシーンのような」

 

こういう歌詞だから、裏切ったり裏切られたりする人間模様とか、人間の醜い部分とか、逆に救われる部分とか、そういうのが見えるドラマがいいな。

 

恋愛のいざこざを専門に扱う探偵事務所が舞台とか。毎回、いろんなカップルや夫婦、家族の物語が展開され、それが解決するようなしないような、結局は自分次第だよね、みたいな終わり方の。

 

探偵役は、松田龍平か、オダギリジョーでお願いします。


 

▶soramimi

「大炎上、大炎上、大炎上!!!」のフレーズが印象的。中毒性のあるサウンドと、かっこいいラップ、サビのインパクトもすごい。

 

生々しくて、エロな感じもするし、とことん女にだらしない、ヒモみたいな、しょうもない男を描いた単館上映の映画だな。全国公開向きじゃない、R18とかの。

 

主人公は、音楽をやっている設定がいいな。売れてないし、売れる見込みもないし、努力もしない。でも、そこそこかっこいいからモテちゃうみたいな。

 

磯村勇斗あたりに、体当たりの演技をしてもらえたら。染谷将太とか、池松壮亮とかでもいいなぁ。



▶napori

※今のところYouTubeにあがっていません。取り急ぎ、試聴はこちらなどで。

 

この曲もめちゃくちゃおしゃれなR&B。そして、珍しく恋愛ソングだ。僕がコーヒーを飲む横でハイボールを飲む彼女。

 

「君見てると 酒入ってなくても酔いがまわるんだな」
「僕が大人になって思い出すのは 君じゃないかな」

 

とか、かわいいじゃないか。大学生同士の恋愛ドラマがいいかなと思ったけど、いわゆる王道胸キュンラブストーリーじゃ、楽曲がもったいない。

 

彼女が年上で、ひと足先に社会人になっていて、彼はまだ学生で…ってのがいいかな。彼には、彼女が大人の世界でキラキラ輝いているように見える。

 

彼女は彼が好きだから、さまざまな誘惑に乗ることなく過ごしているんだけど、なんとなく心がすれ違ってしまう。そのうち、彼女を好きになる男性も現れて…。

 

彼はダンスとか、音楽とか、そういう芸術センスがあって夢を追いたいが、そうすると彼女を幸せにするのが遅くなってしまうのではと悩む。彼を信じて応援したい彼女。

 

別れることも選択肢の一つだよねと思い始めるふたり…、みたいな。ベタなのは嫌だから、ドロドロ感や大げさな演出もナシ。登場人物の心の動きを繊細に描くような人に監督をしてもらいたい。

 


 

▶僕は今日も

ほんの少し歪んだ家族像と、そこで育った青年の、ピュアだけどこれまたちょっと歪んだ恋愛模様を描いた物語。

 

勉強もできるし、絵や音楽の才能もある。でも、性格が暗くて、スポーツは苦手。兄ばかりかわいがる父親と、自分を溺愛しすぎる母親。父親には不倫相手がいて、母親はそれを知っていて心のバランスを崩している。

 

兄とは自分はまったく正反対。直接的に何かを言われるわけではないが、兄が自分を見下している雰囲気をいつも感じて過ごしている。

 

アルバイト先の女の子に恋心を抱くが、自分に自信がなく、なかなか想いを伝えられない。心に溜まったモヤモヤがある日、衝動を生んでしまう…みたいな。

 

主人公は、イケメン過ぎない男の子がいい。萩原利久とか、森永悠希とか。ヒロインは森七菜とか芦田愛菜あたりがいいな。

 


 

▶Bye by me

ドラマ『捨ててよ、安達さん』の脚本を読んで書いた曲だというから、もはやそれ以外には使えないじゃんって思うけど、まぁまぁ、それは置いておいて。

 

安達祐実が主演でいいし、なんなら、監督とか脚本家もドラマと同じで良くて、似たようなシュールな世界観でいい。

 

都会すぎず、田舎すぎないとある街の片隅で、安達祐実演じる主人公がちょっとした居酒屋を営んでいる。そこに、毎回、ひと癖もふた癖もある、いろんなタイプの客がやってきて、ちょっと困った相談をもちかけて…みたいな。

 

お酒に合う美味しそうなつまみが必ず出てきて、それも視聴者の楽しみになるような。

 

人生いろいろあるけど、でもまぁ、気楽にいこうぜと思える、のほほんとした連続ドラマ。

 


 

and,more!!!

アルバム「strobo」には、イントロダクションとして「Audio 001」、箸休め的な位置づけとして「Audio 002」という、歌のない、音だけの曲(曲というか、いろんな生活音を編集したようなもの)が収録されている。


それをテーマにしたショートムービーみたいなものを、vaundyが監督で撮ってくれたらいいのになーって思った。

 

30分くらいの短くて、あんまりセリフもないようなもの。

 

舞台は、美大がいい。写真を撮ってる男の子(仲野大賀)と、イラストを描いている女の子(森七菜)は、高校生の時から、素性を明かさずに自分の作品をSNSに上げていた。

 

お互いにお互いの作品の世界観が好きで、その人がどんな人なのか知らないままフォローし合っている。普段から「いいね」とかしているんだけど、そのふたりがある日、同じ美大に合格する。

 

写真専攻と絵画専攻で学科が違うから、会話を交わすこともなければ、名前も知らない同士なんだけど、学食とか、学校の近くのコンビニとか、キャンパス内のベンチとか、いろんなところで気づかないうちにいつもニアミスしている。

 

でもある日、女の子は、SNSに上がった男の子の写真が大学の最寄りの駅であることに気づく。近くに住んでいるのか、たまたま通りがかっただけなのか。わからないけどうれしくなって「ここ、私が毎日使う駅です」とコメントを残す。

 

それを見て「もしや、同じ大学の子なのかも?」と思う男の子。しばらくして文化祭が開催される。学生の作品が所狭しと展示されるなか、ある作品を見て、男の子は「この絵だ!」と確信する。そして、そこに女の子が現れて…みたいな。

 

作品を通して惹かれ合っているのに、なかなかちゃんと遭遇しないふたりにやきもきしちゃって、きゅんとするような、そういう世界観。

 

そこにこのショートムービーのために書き下ろしたvaundyの新曲なんかが流れたら、最高だなー!


 

嗚呼、もうすっかり、妄想が趣味になってしまった。これから自己紹介する機会があったら、「趣味は妄想です」って言おうかな。ヤバいやつだと思われるかな。