ワタシ的BEST盤~直太朗生誕祭~

 

2020年4月23日、敬愛する森山直太朗の44回目の誕生日だ。ゆえに、それを記念して、今日は私しか楽しくない、自己満足の記事でいく。誰に何を言われようと、構わない。

 

今年でメジャーデビュー18年目の彼だが、15周年を迎えた2016年に「大傑作選」というベストアルバムを発売した。比較的メジャーな楽曲が並ぶ「花盤」と、ちょっとマニアック気味な楽曲が並ぶ「土盤」の2枚組。

 

発売当初、「あの曲も好きなのに、入ってないー!」などと勝手に残念がったのだが、残念がりついでに、私なりのベスト盤を考えちゃおう!と、これまた勝手に盛り上がった。


条件は、「花盤」にも「土盤」にも収録されていない曲から選出すること。テーマは、私の人生における糧となってくれた曲。そして、それを「糧盤」と名付けることにした。

 

今回、当時考えた「糧盤」のラインナップをベースに、再考。現在のベストな「糧盤」の曲を披露するとともに、それぞれの曲のどの部分に糧となる勇気や元気、励ましや癒しをもらったか、選曲理由なども添えたい。


<森山直太朗 大傑作選 糧版 2020ver.>

 

1  時の行方
2  太陽のにほひ
3  人間の森  
4  旅立ちの朝
5  涙
6  絶対、大丈夫  
7  夜の公園で渡すつもりのない手紙を書いている
8  手紙
9  諸君
10 生きる(って言い切る)
11 陽は西から昇る
12 青い朝
13 金色の空
14 明けない夜はないってことを明けない夜に考えていた
15 The Light<ボーナストラック>


時の行方

(Indies Album『直太朗』収録 / 2001.3.7 Release)

 

「さくら」で直太朗を気になりかけた私の心を、本格的にファンの道へ引きずり込んだのがこの曲。
惚れ惚れするような日本語の美しさと、それを引き立てる麗しい歌声。

和の情緒感と凛とした世界観の虜になり、繰り返し聞いては「いい…」としみじみ噛みしめていたことを思い出す。

↓こちらは、誰かがYouTubeに上げてくれてたやつ。(時の行方~序・春の空~バージョン)


太陽のにほひ

(14th SINGLE / 2007.8.8 Release)

 

タイトルどおり、ぬくぬくとした温かさを感じる曲。歌い出しのフレーズがアカペラなのだが、その入り方もすごくいい。
ところどころに、お得意のビブラートを効かせながら、まったく気張ることなく、とつとつと歌う感じに、こちらの肩の力も抜けていくようだ。

 

PVに出演していた、モデルさんとお仕事で一緒になって撮影時の話を聞いたのは、うれしい思い出。

 

↓こちらは、公式YouTubeチャンネルより。


人間の森

Album『822』収録 / 2018.8.22 Release)

 

初めて聞いた直後、「直太朗、また進化しやがったな」と思った。2018年の曲なので比較的新しいのだが、40歳を超えてなお、歌声の伸びやかさ、艶、深みが増し、声量も音域も伸び続けるってすごいこと。
どれだけ彼が普段から努力を怠らないかが、曲を通してわかり、私も負けていられないと強く思えたのだった。

 

↓こちらは、公式YouTubeチャンネルより。


旅立ちの朝

(Album『新たなる香辛料を求めて』収録 / 2004.5.26 Release)

※『生きとし生けるものへ』のカップリングだけど、私はアルバムバージョンが好き

 

海外へひとり旅する際、毎回、空港行きのバスの中で、何度も何度も繰り返し聞く曲。
「背負いこみすぎた荷物は全部置いていこう 結局 何の役にも立たないものだから」というフレーズに震える。
「大きな声で自分を笑い飛ばすんだ 旅立ちの朝に」。自分で自分を許すことを、この曲は教えてくれる。

 

※YouTube音源見つけられず…。


(17th SINGLE / 2009.10.21 Release)

 

この曲で、直太朗の歌唱力は、ひと皮もふた皮も剥けたのではないだろうか。中盤とアウトローの、高音ファルセットによるロングフェイクは圧巻。2番の最後のフレーズの後から、アレンジがどんどん盛り上がってくるのだが、ライブでそれを体感したとき、かなりしびれた。

 

後日、この曲のCDジャケットの写真を撮ったフォトグラファーと仕事で一緒になり「おとなしい男の子だったよ」と聞いて、意外だなと思ったのをよく覚えている。

 

↓こちらは、公式YouTubeチャンネルより。


絶対、大丈夫

(Album『822』収録 / 2018.8.22 Release)

 

何の根拠もなくたっていい。ただ、「絶対、大丈夫」と言ってほしいときが、誰にだってあると思う。

 

何かに追われているとき、不安に苛まれているとき、迷いの森に入り込んでしまっているとき。期せずしてこの曲がイヤフォンで流れ、思わず泣きそうになったことが何度あっただろうか。

 

↓こちらは、公式YouTubeチャンネルより。


夜の公園で渡すつもりのない手紙を書いている

(Album『あらゆるものの真ん中で』収録 / 2010.6.9 Release)

 

「細長いベンチを下敷きに 爪の形の月をスタンドにして」「ジャングルジムが郵便ポスト 滑り台が配達員 虫の声が40円切手」とってもおしゃれな比喩。

 

こういうフォークソング調の曲を、ポロっとギターをつま弾きながら、朴訥に歌うのが、直太朗は一番似合うと思う。
「君への喜びを綴った 届く宛てのない手紙」。君への「愛」とか「恋心」とかじゃなくて、「喜び」ってところに、グッとくる。

※YouTube音源、見つけられず…。


手紙

(2nd Single『さくら』カップリング / 2003.3.5 Release)

 

何らかの理由による別れを経て、離れ離れに暮らす人へ宛てた手紙。
「少し照れ臭いけれど 飾らないあなたの幸せを 今日もまたこの場所から 祈ってるよ」。このフレーズだけで、相手をどれだけ大切に想っているかが伝わってくる。

 

この曲を確か最前列で、アカペラで聞いた遠い昔のライブ。直太朗の息遣いと、顔をくしゃくしゃにして歌い上げるさま。忘れられない。

 

↓こちらは、ラジオ番組での弾き語り音源。


諸君

(Album『諸君!!』収録 / 2008.3.5 Release)

 

「めまぐるしい毎日だ けど苦しいわけじゃない」。この最初のフレーズで、心をグッとわしづかみにされる。
「劣等生諸君 ムリをしないで努力を惜しもう 優等生諸君 ケチはつけずに程よく遊ぼう」。これを聞いて、自分は劣等生でもあるし、優等生でもあるんだなと気づいた。

 

「めまぐるしいだろ めまぐるしいんだよ だって世界は回って廻って 迷っているんだから」。そうだよね。いろんな気持ちに対する答えを、直太朗はいつもくれるのだ。

 

↓こちらは、公式YouTubeチャンネルより。


生きる(って言い切る)

(21th SINGLE / 2015.9.9 Release)

 

「今日もまた人が死んだよ 俺はこうして生きているのに」というドキっとするような歌い出し。
最初、タイトルの「(って言い切る)」って何だろう?と思ったけど、もはや、この曲は、この部分がすべてを物語っている気がする。


「生きる 生きる 生きるって言い切る 尚も」。強調するような「尚も」という言葉にも魂が宿っている気がする。たった2文字の言葉なのに。

 

↓こちらは、テレビ番組の歌唱を誰かが挙げてくれてたやつ。


陽は西から昇る

(Album『乾いた唄は魚の餌にちょうどいい』収録 / 2002.10.2 Release)

 

あんまりライブで歌われないのだけれど、3~4年くらい前のツアーでセットリストに入っていて、イントロが流れた瞬間に古いファンから「おぉ…!」と声が漏れた(もれなく私もその1人)。
この曲のどこが好きなのか聞かれても具体的には答えられないけど、なんか好き。そして、聞くと、なんかほっとする。


ヘッドフォンで聞くと、イントロのギターのリフが、RからLに流れていく、そんなちょっとしたところも好き。

 

↓こちらは、公式YouTubeチャンネルより。


青い朝

(Album『素敵なサムシング』収録 / 2012.4.11 Release)

 

「船乗りは過去の港から 未来の海へと航行中 ママンが作ったスポンジケーキを ごっそりポッケに隠したままで」
このフレーズの前後は、全然これと関係ない言葉の羅列で、ストーリー性なんて全然ない。でも、なぜかここで泣きそうになるのだ。


なんなんだ、この現象。何の意味も持たないようでいて、聞く人によっては心に響く。そういう言葉とメロディが直太朗の曲にはいくつもあって、いつも不意打ちでやられてしまう。

 

※YouTube音源、見つけられず…。


金色の空

(Album『嗚呼』収録 / 2016.6.1 Release)

 

直太朗自身が、そこはかとないもやもやした気持ち抱えながら、およそ半年の活動休止期間を過ごしていたときにできた曲。
びっくりするほど素直に、そのときの想いが言葉にされていて、ダイレクトに胸を打つ。

 

「こうやって今は晴れてもがいている 苦しいのは自分だけじゃない話」。このフレーズで何度泣いたことか。

 

↓こちらは、インストアライブの様子を誰かが上げてくれてたやつ。(音悪いです)


明けない夜はないってことを明けない夜に考えていた

(Single『未来~風の強い日に生まれたソネット~』カップリング / 2007.5.9 Release)

 

ここ数年、よく私を救ってくれている曲。「叶わない夢はないってことを なけなしの夢に願懸けてんだ いつまでもモタモタしてらんないや 叶うからこそ夢っていうんだろう?」。珍しくストレートな物言いにグッとくる。


で、最後のこのフレーズでとどめをさされる。「手のひらには何にもないよ 隠すことさえ何にもない 何にもないって気持ちがいいな 何にもないから何でもあんだ」。


何にもないから、何でもある。ほんとそうだなって思う。守るものもないくせに、いっちょ前に何を守ろうとしてるんだって、自分に言い聞かせる。

 

※YouTube音源、見つけられず…。


The light

feat.Kj from Dragon Ash,森山直太朗,PES from RIP SLYME

(2009.18 release)

 

ボーナストラック扱いなのは、直太朗の曲ではないから。直太朗とDragon AshのKJ、リップスライムのPESをフィーチャリングしたMISS MONDAYの曲。
全員で歌詞を書いて、全員でパート分けして歌っているのだが、まず、直太朗、こういうお友達いたのねっていう、意外性に驚いた。

 

で、この曲のPVがめちゃくちゃおしゃれで、何度も何度も見返した。特にKJがかっこ良すぎて、もう。直太朗の歌声で「明けない夜はないってことを 明けない夜に考えていた」というフレーズのコーラスが入っているのが、憎い。

↓こちらは、MISS MONDAYの公式YouTubeチャンネルより。


直太朗の曲と、声がなかったら、私の人生はモノクロームだったに違いない。日常に、彩りをありがとう!Happy Birthday!!!